死と生と
この世に生まれ落ちた時から
人は時間を与えられた
望むとも
望まぬとも
なのに
その生を止める時宜は
神のみぞが識る尊いものとされた
どれほど生きたいと望んでも
どれほど逝きたいと望んでも
人は時間を自由にできない
人は生を自由にできない
どんなに望んでも
どんなに焦がれても
与えられた生は 人の自由にならない
どんなに抵抗し
どんなにもがいても
生と死は
人の自由にならない
生と死は
人の自由になってはならない
だから人は
生ある限り
足掻くのだ
何かを無くし
何かを求め
その手に「最期」を掴むまで
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